好奇心旺盛だから、内容は支離滅裂。

by covaemon

「OUT」

以前、「バラバラ事件」の時に、「模倣犯みたいだ」って書いたら、「桐野夏生のOUTを思い浮かべた」っていうコメント戴いた。

だから、早速、読んでみた。
恐い話だ。最初は、なんだかかったるいし、おばちゃんたちの面白くない会話がつづいたりで、読むのやめようかとも思ったのだが、突然話は変わって行く。

下巻でのいきなりの展開にはぶったまげてしまった。「なんやねんそれは」って感じだった。
気がつくと「雅子」ってキャラクターに引き込まれてしまっていた。そして、最後まで読むのを躊躇ってしまった。読み終わってしまうと二度とこの「雅子」ってキャラクターにはあう事は出来なくなってしまうからだ。

もっと言えば、これで読むのをやめて、途中まで読んだという記憶もなくしてしまって、「雅子」ってキャラクターの記憶を消してしまいたいとも思った。

だから、最終章をなかなか読めなかった。
読み終わってからしばらくは、何も出来なかった。動けなかった。ほとんど放心状態だった。なんだか全く理解できないような感覚になってしまった。小説を読み終わってこんな感覚になったのは初めての事だ。

小説を読んでいると、なんだか寿命が縮まってしまうような気がする。
驚いたり、感動したり、笑ったり、泣いたり、怒ったり様々な感情がわき起こってくる。そういう感情をすべて小説に吸い取られてしまうような気がする。吸い取られるたびに、ぼくの寿命は縮まるのだ。

しばらくはこの作者の作品は読まないであろう。ひょっとしたらもうどれも読まないかもしれない。この作者の「雅子」以外のキャラクターを読みたいとは思わないから。

次に何を読もうかという気にはなれない。今は何も読みたくない。
こんな気分の時はどうすればいいのだろうか。
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by covaemon | 2007-01-22 21:45 | 書き物 | Trackback(1) | Comments(8)
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Tracked from 三十路半ばスギの腹。「ネ.. at 2007-01-24 09:49
タイトル : 3本を独断と偏見で語る。飲み友の条件。
美容と健康に気遣う痩せたい奥サマ、納豆食べていますかぁー? って、そんな粘つく捏造なツカミはさておき。 Myブログとリンク張らせて頂いている、 【コーヒーブレイクは一日中】のcovaemon さんが、 興味深い記事、 「OUT」を載せておられていたので、TB。 つっても、まあ、ワタシは特段、桐野夏生フリークというワケではございませんが。 「この小説はスゴイっ凄すぎるっ!!あうあうあーーーー」と思い、 他の小説に魅力を感じるコトが出来ずにしばらく何も読めなくなった経験が、 ...... more
Commented by umitai513 at 2007-01-23 08:15
「何も読みたくない」って気持ち、なんとなく分かります。
ワタシもセオドアローザックの「フリッカー あるいは映画の魔」
って本を読んだあとは、いかな活字中毒なワタシであっても、
しばらく他の本を読めなくなりましたもん(笑)

でも、桐野夏生さんの他の作品を読まないのは、
ちょいもったいないって思ったので、
余計なお世話だと理解しつつコメントさせて貰いますが、
ワタシ的には「柔らかな頬」はめちゃオススメしたいです。
それと、探偵ミロシリーズもハードでイイですよ。
で、そのシリーズの中でも、ミロ父・村善を主人公にした、
「水の眠り 灰の夢」は面白いと、ワタシ的には思います。ハイ。
まあ、いつか、何か読もうかなぁって食指が蠢いた時は、
騙されたと思って是非ご一読を。
※参考<村野ミロシリーズ>
「顔に降りかかる雨」
「天使に見捨てられた夜」
「水の眠り 灰の夢」
「ローズガーデン」
「ダーク」
Commented by sak161 at 2007-01-23 09:41
あぁ…わかります、そのお気持ち。
私も一度桐野作品を読んで
後味の悪い読後感を持ちましたもので。
(上のコメントの方には申し訳ないのですが(^^;
その後、他作品にはやはり手が伸びておりません…
Commented by covaemon at 2007-01-23 11:45
>umitai513さん。
おやおやumitai513でも、詠みたくないなんて気持ちになったことがあるんですか。
とにかく、今は、桐野さんのものには手を出さないことにしておりきます。
でも、ほんとは気にはなってるのですけどね。

>sak161さん。
ぼくは、場合は、決して後味が悪かったのではないのです。どちらにしても好みってのがありますからね。でもね、この「OUT」はぼくにはすごくよかったのです。だから、これ以上のものがあるのだろうかって思ってしまうんです。
Commented by kazemachi-maigo at 2007-01-23 16:20
ミロのシリーズも読みましたが、私はこの「OUT」が一番、桐野らしさが出ていると思いました。
あとの作品もいいですが、他の人にも書けそう。
あとは「グロテスク」も彼女ならではと人に言われましたが、勇気がなくて読んでいません。
Commented by umitai513 at 2007-01-23 18:43
うん。「グロテスク」も秀逸秀逸。
でも、ま、参考までにってコトなので、サクっと流してくださぁい。えへへ。
Commented by covaemon at 2007-01-24 00:32
>kazemachi-maigoさん。
うへ、「彼女」ってことは桐野さんは女性なのでありますか。ぼくは、男だと信じ込んでいたのです。うーん、女性なら読んでもいいかな。(どういう理由やねん。)
しかし、宮部さんといいこの桐野さんといい、女性の方がシビアなものを書くんですねえ。

>umitai513さん。
ハマってますねえ。
Commented by kazemachi-maigo at 2007-01-24 20:00
女性のほうが、心理的にも情景的にも残虐な場面は得意ですよ。
リアルですし。
それは、たぶん血というものに慣れているから。
そしてたぶん痛みにも慣れる土壌があるからだと思います。
Commented by covaemon at 2007-01-25 00:10
kazemachi-maigoさん。
やっぱりねえ、ほんのちょっとの血で「ギャーギャー」さわぐ男っていますからね。
ぼくはなんとなく大丈夫みたいですけど。ただし、痛いのは苦手です。
まさに、女性の残酷さは、「真綿で首をしめる」って感じでしょうか。
ああ、こわ。