好奇心旺盛だから、内容は支離滅裂。

by covaemon

あかんべえ

年末にやっと文庫で出た宮部さんの時代小説。
今回もまた、「嫌な女」と、「賢い子供」と「あかん男」が登場。

いやまあ、なんと言うか支離滅裂といっては失礼かもしれないけど、いろんな話がありすぎて、内容をきちんと理解していくのがたいへん。

でも、おもしろかった。ぼくが読んだ時代物では一番好きかもしれない。
先が想像できるなんて意見もあったみたいだけど、そうであったとしてもいいのだ。どうそういう風に持っていくのか、はたまた、そうじゃなくて全く違う展開になっていくのかを考えながら読み進んでいくのもいい。

そして、相変わらず、ラストはあっさりしている。あれだけ、中身が濃いのに、「なんやねんあの終わり方は」って思ってしまうのはぼくだけだろか。

ひょっとして、宮部さんは、書いているときから、「終わり方はみんな考えてる通りです」なんてことにして、そこまで持っていく中身を濃く、濃く、濃厚に仕立てたのだろうか。

さてさて、これの続編はあるの?
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by covaemon | 2007-01-15 15:46 | 書き物 | Trackback(1) | Comments(4)
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Tracked from 地下鉄風 at 2007-01-24 21:50
タイトル : 人間はやっぱり善き者なのだ
あかんべえ 宮部みゆき「あかんべえ」読了。 良い親子の所に心のねじまがった人々が集まってきてちょっと辛い。お化けも集まって勧善懲悪ファンタジーでめでたしめでたし。 …という感想では作者に失礼。話の枠組みはそのとおりだが、人間の心を深く掘り下げる視点と人間はやっぱり善き者なのだという信念、そして芯のしっかりした主人公の造形はそこいらの作家には真似できない高みにあると思う。 そのあたりの感想は解説で菊池秀行が余す所なく書いちゃってるので、付け加える事は無い。むしろ、菊池秀行...... more
Commented by kazemachi-maigo at 2007-01-16 09:44
宮部氏の時代物は、本当に味わい深いです。
その描写力だけで、ストーリーが多少変でもゆるせます(笑)。
江戸落語の人情噺の雰囲気。
なので、私はハードカバーが出たときにすでに読んでしまいました。

続編は・・・たぶんないような気がする。
って言うか、作らないでほしいです。
あんまりいろんな人が江戸の町で交錯すると、相関図が必要になってしまいます(笑)。
Commented by covaemon at 2007-01-16 11:25
>うろぼろす堂さん。
うーん、ぼくには面白かったのですが、うろぼろす堂さんにはどうでしょうか?「ぼんくら」が読めたのであれば大丈夫かも。
京極さんは詠んだことないんですよね。っていうか、あの分厚いのはか弱い僕の手には持つ事ができないのです。

>kazemachi-maigoさん。
はい、味わい深いですね。いい感じでありました。
特に短編は完璧に落語ですよね。ぼくは時代物はどちらかというと短編のほうが好きですね。
ラストがあまりにもあっさりしているので、つい続編はって思ってしまうのです。
Commented by sak161 at 2007-01-16 13:54
あかんべぇ、そこそこ面白かったのですが
私的には「ぼんくら」の方が好きかな。
宮部みゆきの小説、好きなんですが
どうも主人公が「賢い子供」だと引いてしまうみたいです。
ブレイブ・ストーリーの時も感じたんですけど
「こんな子供、おらんわい」となっちゃう。
サブキャラだと気にならないようなんですけどね…
Commented by covaemon at 2007-01-16 23:57
sak161さん。
ほんとに、「そんな奴おらんやろ」って子供がいっぱい出てきますよね。でも、このあかんべえは女の子だから、許せてしまうという、単純なcovaemonなのであります。