好奇心旺盛だから、内容は支離滅裂。

by covaemon

「模倣犯」を再読する。

この前とんでもない映画を見せられてしまったので、もう一度読んでみることにしたのです。まだ文庫の2冊目の途中なのですが、なんというか、やっぱりというか、どの登場人物も気に入らない。しいて言えば、刑事の武上ぐらいか。あとはどうも嫌。

ぼくのブログを読んでくれている人達は、「模倣犯」を読んでおられると思うのでいろいろ書いてしまいますが、2冊目はヒロミの話がほとんどなんですが、ヒロミの少年時代ってほとんどぼくと同じようなんですよね。

ぼくも親って存在をなんだかよくわからないでいたのです。
一人っ子なので、世間で言う甘やかされて育ったのでしょう。あえてそれは否定しません。他の家庭とは比べられないから。

親は子供を独占するのです。ぼくが独立しようとしても独占する。ただ、それを思っていたのは小学生の後半から中学生のころだったので、ほんとの意味での独立ではなかったのでしょう。

甘やかされて育ったぼくは、人と同じなのが嫌だったのです。すぐに人とは違う行動をしたがる。完全なひねくれものだったのです。だから余計に、「一人っ子はなあ」なんて言われたのですね。通知簿にはいつも「協調性がない」って書かれてました。団体行動が嫌いでしたからね。

一人っ子のくせに、独りになりたがる。ほんとに変なガキだったのです。

だから親はそんな団体行動ができなくて協調性のない自分の子供を不憫に思ったのか、なんとボーイスカウトに入れたのです。このぼくを。

まぢでそこは地獄でしたね。今考えてもあんな恐ろしいところはないと思ってます。もちろん、すぐに行かなくなりました。まだ家にいるほうがよかった。小さいけど、部屋を与えられていたので、そこにいれば独りなれる。それで満足でした。

でも、べつに友達がいなかったわけでもないし、暗くて気持ち悪いガキでもなかったと自分では思ってました。あくまでも自分ではね。

ですが、ぼくの両親はそれはもうものすごい完璧な日本人でした。あ、でしたってまだ母親は健在です。

で、世間の常識とか、世間体とか、近所づきあいとかまるで自分の考えがないような感じが幼い頃のぼくは感じていたのですね。ただ、「アタマガイカレテイル」とまでは思ってませんでしたが。それにヒロミのように、親を殴ったり、財布から金を持って行ったりなんてことはしなかったですね。

ですから、中学生ごろからはやくひとり暮らしがしたいと思いだしていたのです。正直に言えば「親から逃げたい」ってところだったでしょうか。なんか「理由」の中学生みたいですね。

情況が変ったのは中学の2年だったとおもうのですが、親父が単身赴任をすることになったのです。正直に言って「ひとり減った」と思いましたね。

週末には帰ってくるけど、その間はもっと独りになれる時間が増える。その頃は自分専用のテレビはなかったし、ビデオもなかったから見たいものだけを見てその他の時間はずっと自分の部屋でラジオを聞いていたように思います。そのころから、テレビばっかり見ている奴はばかばっかりだと思ってましたね。

しかし、そんな情況は長く続かなかったのです。親父が体を壊して戻ってきたのです。仕事の激務に耐えかねてっていうのならまだかっこいいのですが、原因は「暴飲暴食」。つまり、酒の飲みすぎで肝臓をやられたのでした。

おまけに、戻ってきてから半年間の入院生活。そのとき、ほんとに情けない親だと思ったのです。ああ、やっぱり逃げておけばよかったと。

退院してからは、酒もやめて、自分で仕事をしだして、平穏に時はすぎていきました。しかし、ある時から突然また酒を飲みだしたのです。昔は家でしか飲まなかったのに、外でも飲むようになった。ぼくが、ちょっと酒のことで文句を言うとすぐに出て行ってぐでんぐでんになって帰ってくる。

だから、ほとんど毎日がけんかの日々。何度こいつを殴ってやろうかと思ったことか。
そんな日が続いて反対に家を出ることができなくなってきたのですよね。この親父には監視が必要だと思ったのです。

つまり、単身赴任先で誰も止めるものがいなかったので、いつまでもいつまでも酒を飲んでいた。もちろん、健康状態なんてまったく考えてなかったでしょう。ほとんどアル中だったでしょうね。

それ以降、ぼくは親父みたいにはならないと思って日々をすごしたのです。ただ、こんな親父ですが、仕事先では面倒見もいいし、外の業者の人からもしたわれているしで、その部分だけをみればほんとによくできた男ではあったのです。ですから会社を辞めて独立したときも、以前世話になったからと言って様々な人とお付き合いができていたのです。

かなり話しは飛んでしまいましたが、ぼくにはヒロミにおけるピースのような存在はいませんでしたね。というか、そんな存在をつくろうなんて考えもなかったし、ほしくもなかった。自分の考えているようなことは誰にも理解してくれないと思っていましたからね。

会社に入ってよく言われたものです。「今の新人さんの考えていることはわからん」って。ぼくも思ってましたね。「おっさんの考えていることはわからん」。だから、同じところで長続きしなかったのです。

おっとまたまた話がそれましたね。「模倣犯」の中によく出てくる言葉に「不公平」ってのがありますが、考えてみればそんな親とすごしてぼくも「不公平」な日々だったのかもしれません。あの小説での「不公平」って言葉の使い方はいわゆる「不公平」ではないでしょうけどね。でも、そんな「不公平」な年月をすごしてきたので、自分のこれまでは完全なオリジナルで決して「模倣」ではないのです。(ははは、あほみたいな終わり方)
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by covaemon | 2006-09-01 13:30 | 書き物 | Trackback | Comments(2)
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Commented by umitai513 at 2006-09-04 16:07
お互い「大人」を選べない環境で育ちましたねー。
全ての「オトナ」が「大人」では無い。と、
自分がオトナと呼ばれる年齢になってつくづく実感・痛感しています。
ワタシもしっかりせねばっ。たはは。
Commented by covaemon at 2006-09-04 16:42
umitai513さん。
とはいえ、ぼくもumitai513さんも極めてまっとうな生活をおくっているではありませんか。
ま、あんな経験をしたからこそ、いつまでたっても大人を許せないのかもしれないですね。