好奇心旺盛だから、内容は支離滅裂。

by covaemon

泣かせてくれるよなあ。

宮部みゆき著/「蒲生邸事件」(こういう書き方をすると週間ブックレビューのようであるな)
これも、長い話だった。ちょっと昔風に言えば「空想科学小説」ってことになるか。

どこまでもありえない話ばっかりなのだが、不思議と素直に読めてしまうのである。そして、なんと言っても最終章は涙なくしては読むことは出来ない。
もし、この最終章を読んで涙しなかったなんていう人間は人間ではないと断言しておく。

最後の部分はたまたま家で読んでいたのでよかった。もし、通勤途中の電車の中なんてことなら、どんな状態になっていたか。ああはずかしい。

正直、感想なんてあんまりないのである。ただただ、「いいお話だねえ」と思ってしまうのである。

読み終わってしばらくしてからこういう話って「ローマの休日」みたいだと思った。
日常に退屈をして、今の自分の置かれている立場に嫌気がさしてる。で、なぜか全く別の世界を見てしまった。そこで、改めて自分の置かれている立場を認識する。

もどってきたら、今までの退屈な日常はそうでもないことに気が付いてくる。
今まで、何も主張しないでまわりがお膳立てをしてくれることになれていたけど、それが退屈な原因であったと気づく。「ローマの休日」では、「ローマが一番だった」と言い、「蒲生邸事件」では「親父は立派だよ」と今まででは絶対に言わなかったようなことを言えるようになった。

しかし、自分が自分で物事を言えるようになるためにはやっぱりまっとうに生活していないといけないのだ。でも、まっとうな生活ってどんなだろうか。
まだまだ、ぼくはまともにものを言える立場ではないような気がする。
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by covaemon | 2006-05-11 14:27 | 書き物 | Trackback(1) | Comments(7)
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Tracked from 元気に愚痴る♪ at 2006-06-18 12:41
タイトル : 半身浴読書~46~
『蒲生邸事件』 / 宮部みゆき,読了. 2・26事件の話かと思ったら,現代の受... more
Commented by kazemachi-maigo at 2006-05-11 16:35
「蒲生亭事件」もうかなり前になるけど読みました。
途中でラストシーンが容易に想像できちゃって、まさしくそのとおりに話が展開するのだけれど、わかっていても泣けちゃう。
だから、再読しても必ず泣いてしまいます。
あのラストシーンのためだけに、それまでの長い話があったのか、と思うほど。
その点私も「ローマの休日」に似ていると思いました。
「まっとうな生活」はそのときどきの解釈によって違うと思います。
何が正しいのかなんて本当は誰にもわからないのかも。
Commented by covaemon at 2006-05-11 23:10
うろぼろす堂さん。
ま、お互い、まっとうに生活しているということにしておきましょう。
これ読んでいるとはちょっと意外でした。
Commented by covaemon at 2006-05-11 23:13
kazemachi-maigoさん。
やっぱり泣けましたか。ぼくはそんなに簡単にラストを想像する事は出来なかったんです。だからよけいに驚きと、感動で泣けてきてしましました。
泣けるとわかっているのをもう一度よく事はできないです。もし、これをもう一度よんだら1ページ目から泣けてきてしまいそうなんです。
それと、文庫の表紙のイラストいいですよね。もし、ぼくの目の前に「ふき」って名前の人が現れたら・・・。
Commented by とと at 2006-05-11 23:32 x
な・なに?(・_・;)_・;)・;);))
みんな,『泣ける泣ける』なんて・・・.

私,読んでないんですけど~~~!めっちゃ読みたくなっちゃった!
でも宮部みゆきは人気があるので,図書館行っても常に貸し出し中で,ほとんど残ってないんだよね.
でもそんなに泣けるなら,今度は予約しておこう.さぁ~て,私も泣くぞぉ~.
Commented by kazemachi-maigo at 2006-05-11 23:44
私、単純ですけど、「手紙」に弱いんですよ。
だから、「ふき」さんの手紙に泣けました。
当時のこともよくわかっていいですよね。
モノクロやセピアの写真が浮かんでくるようでした。
是非、再読して1ページ目から泣いてください(笑)。
Commented by covaemon at 2006-05-12 09:38
ととさん。
なに、まだ読んでいない。それはいけませんなあ。どうぞゆっくり泣いて下さい。ぼくは、宮部作品は所有していたいので、買ってます。と言っても文庫で古本ですけどね。新品で買ったのって「模倣犯」と「ぼんくら」ぐらいです。だから、彼女の著作権料にはほとんど貢献していないのです。
Commented by covaemon at 2006-05-12 09:41
kazemachi-maigoさん。
ぼくも「ふき」さんから手紙がほしいです。はい。
でもその手紙より、孝史が親父に立派だよって言ったり、珠子さんの絵を見て笑ったり、平田のいたずらをみて笑ったりしているのに妙に反応してしまったのです。